総評 
「モノをつくるというのは、その方のいろいろな想いだと思う。
総じて、何気ない想いが湧き出ている作品に心惹かれた。」


北村栄子「水海道学校」
20.0×37.0×48.5



佐伯守美先生評
「緻密でありながら、どこかほのぼのとした感じを受けた。作るのも大変だと思うし、色も微妙な釉を塗りわけていて、努力賞的な意味も含めて選んだ。」

子ども時代毎日通った学校、友達と楽しく過ごした学校、夕日に染まる学校、広い運動場、今は、遠く離れたところに移され、ひっそり佇んでいる学校、年を重ねるたびに懐かしく思い出され、夢中で制作致しましたが、まさか、こんな重たい素晴らしい賞を頂けるとは思っておりませんでしたので夢のようです。ありがとうございました。
北村栄子

「これだけ大きいものを 作るのも焼き上げるのも、専門家でも大変。窯のおかげもあるけれど、これだけの造形はやはり努力賞。」

佐伯守美先生評

高部安子「睡蓮鉢」
51.0×56.0×32.0


 写真をクリックすると拡大してご覧頂けます。

堀田恭子
「練上円皿“和み”」
21.0×3.0 4枚

「細い線で模様の輪郭をとっていて、その線が一定の太さではなく、微妙な間隔をもっている。それがこの方独特の感性の練上げになっている。技術的に非常に感心した。」

和太守卑良先生評


中村敬子
「庭の収穫」
27.0×4.5 28.0×4.5

「見た途端にまずこの作品がポーンと入ってきた。それは色の使い方が上手いからだと思う。葉っぱに薄い色彩の緑を使っていて、組み合わせがキレイ。こういう感覚のお皿ってなかった気がする。この方の思い入れによって生まれた新しい感覚のお皿という気がする。」

和太守卑良先生評


伊能玲子
「焼締縄文香炉」
25.5×38.0

「縄文が持っているエッセンスに少し後の時代のものにあるようなエッセンスを上手
く配合している。いくつかの要素を持ってきて作るという、もう一歩、自分のものに
惹きつけた感覚があり面白い。」

和太守卑良先生評


 

大塚冨美子
「金継赤楽茶盌」
11.0×8.0

「金繕いに惹かれた。茶碗がこわれたので勉強して、ご本人が金繕いをしたと伺い
びっくりした。お茶碗に対する作者の想いがふぁーっと出てきていて、気持ちに温も
りを感じ選んだ。これで一服のみたいなと思う。」

辻 協先生評



石王丸幹夫
「叩き珠洲様条文花入」
17.5×41.0

「大壺の中の落しとして作られたと聞いたが、それにしては非常に魅力的だった。作ろうとするものの想いが表面に出すもの(大壺)とちょっと違う。その良さと焼き上がりの良さに非常に魅力を感じた。」

辻 協先生評


 

巌谷さゆり
「青い塔」
15.0×18.0×42.5

「非常にデリケートな感覚で、最初から計算に入れていたのかどうかわからないが、釉が溜っているのがマッチしている。そして、先端がひょっと歪んでいる。これがこの釉の色と、溜りの危うい軽やかさをうまくひきたてている。」

和太守卑良先生評



川瀬京子
「ロール印文貼合長角皿」19.0×30.5×1.5 2枚

「ロールしたものを切り離してまた貼って皿にするという発想がとても洒落ている。使い勝手も良さそう。」

和太守卑良先生評


 
作品サイズの単位はすべてcmです。 (敬称略)



  

 新居敦子  「おにゆり」
46.0×30.0


本年度審査
滝沢具幸先生
宮城 真先生

作品サイズの単位はすべてcmです。 (敬称略)




このページのトップへ

 

日本陶芸倶楽部
Copyright 2002 Nippon Tougei Club. All rights reserved.