ギャラリー 2009年 6月度
古墳時代の須恵器にみられる環状瓶。
これに倣った「輪形」からいろいろな形になりました。
環状壺の基本的な形は、太めの粘土紐をドーナツ型にロクロに据え、
紐の真中をへこませて、輪の内・外両側から土を伸ばし合わせて、
中が空洞の輪を作り、口頚・高台は別作りにして後付けします。
左より 松本光江「灰被環状壺」縦6.5×横21.5×高26.0cm
武田茂子「白象嵌環状壺」縦4.5×横14.5×高21.0cm
島内恵美子「環状壺」縦4.0×横20.0×高28.0cm
郷原恵美子「灰被環状壺」縦5.5×横16.0×高21.0cm
環状壺の基本的な形が加飾・釉・焼成の違いでそれぞれの個性となっています。
電動ロクロでの水挽き成形の愛らしい水滴。
永井一郎
「環状水滴」
径7.5×高3.5cm
水島謙二
「焼締回転二重環状壺」(表・裏)
縦13.0×横20.0×高25.0cm
環状の本体を貫いて長い口頚を差し込み軸にし、
その軸を平たい碗形で挟み貼り合わせた部分が、回転するようにできています。
安西妙子
「曲細筒花入」
縦4.0×横22.0×高23.0cm
髙橋由里子
「掻落草文U字環状花器」
縦6.0×横18.5×高18.0cm
柔らかいうちに環の一部を切り離し、口の部位に工夫を凝らしています。
糸賀美智子
「環寄合せ花器」
縦13.0×横34.0×高27.0cm
2個の環のひとつを2つにちぎり分け 3つにして組み合わせた意欲的な作品。
寺澤 曄
「蓋付瓶二種」
左 径14.0×高22.5cm 右 縦6.0×16.5×27.5cm
太い・細い・大きいと、3つの環を使って蓋付瓶に…
アイディアが奇抜で洒落ています。
環を船の浮輪に見立てて壁飾りに。
師尾 尚
「浮輪形壁掛 日本丸」
径20.0×高3.0cm
ミニギャラリー情報
日比谷ミニギャラリー
このページで紹介している作品をはじめ 当倶楽部会員の制作した作品を 毎月入れ替え展示しています。
- 場所:
- 地下鉄 日比谷駅 A5出口 階段途中
東京都千代田区有楽町1-5-2 東宝ツインタワービル