ミニギャラリー 2013年 8月度
桃山から江戸初期に一世を風靡した織部焼。現代にも通じるモダンな伝世品をお手本にオリジナリティーを加えて制作し、山梨県北杜市 清春登窯第4室にて焼成。薪の炎により窯内は酸化気味から還元まで色々な雰囲気になるため、織部釉の緑も渋く焼き上がりました。
髙橋さかえ 「織部扇面蓋物」 縦30.0×横25.0×高9.0cm
石灰透明釉を掛けた鉄絵付部分には御本が出て、絵の空間に豊かさが加わりました。
角田テル子 「織部絵替小皿」 径12.0×高3.0cm
北大路魯山人の蟹絵皿をお手本に、絵付のモチーフは海の生きものいろいろにしました。
辻 義一 「織部櫛目文長角皿」縦10.5×横21.0×高3.5cm
板状の土を少し硬くして大壺の表面へ当てて成形。魯山人の成形技法に倣いました。
黒澤公博 「鳴海織部水指」
縦15.5×横15.5×高18.0cm
板状の五斗蒔白土と赤土を貼り合わせて成形。形と絵付に桃山織部のモダン精神が表現されています。
榊原 花 「茶碗」径12.0×高5.5cm
織部釉と艶黒釉を掛け分けたアイディアが斬新です。
池田秀子 「石蕗葉皿」
縦19.0×横20.0×高5.0cm
織部釉が細かい葉脈にも流れ込み、自然の造形の力強さが強調されています。
上原正巳 「面取ジョッキ」
径7.0×高11.0cm
流動性のある織部釉は、面の稜線を際立たせます。
清水紀善 「織部酒器揃」
徳利 径8.5×高16.5cm
ぐい呑 径6.0×高6.0cm
ロクロ水挽き後すぐに四方に変形しています。
初級課題6作目。タタラ成形技法等を学びます。
糸田悦二郎 「織部角皿」
縦21.5×径21.5×高3.0cm