ギャラリー

ミニギャラリー 2013年 3月度

-3月度- < もうすぐ春 >

< もうすぐ春 >

寒い冬の間に、原宿 東郷神社の境内にある広々とした静かな教室で
じっくり土と向き合い制作された作品をご覧下さい。

林健二郎「土偶」 縦36.0×横23.0×高90.0cm
林健二郎「土偶」 縦36.0×横23.0×高90.0cm
お手本にした古の「中空土偶」をはるかに超える大きさ…。成形時は1m以上の高さがあった。足元から図面の寸法に合わせ、バランスを取りながら 紐作りで作り進め、身体を覆う文様は最後に彫り込んでいる。(登窯第3室 炭窯変)
柴田文子「シーサー」 約 縦15.0×横30.0×高20.0cm
柴田文子「シーサー」
約 縦15.0×横30.0×高20.0cm
30cm位までの陶彫は土の塊で造形し、少し乾燥させてからパーツに分けて、内側をくり抜き 元の形に貼り戻す。窯内の置かれた場所の違いで白と黒に焼き上がり、愛嬌たっぷりの一対となった。(登窯第1室 大口手前)
池田秀子「窯変皿 月の砂漠」 径33.0×高3.0cm 山内薗子 「クロム象嵌花文湯呑」 径8.0×高8.5cm
池田秀子「窯変皿 月の砂漠」 径33.0×高3.0cm
砂漠を行く駱駝の隊列に 童仙坊を月形に置いて、備前焼の手法 牡丹餅をより意図的に 詩情あふれる作品に仕上げている。(登窯第3室 炭窯変)
備前の「牡丹餅」。窯にたくさんの作品を詰めるために皿の上に煎餅状の耐火度の高い土を置き、ぐい呑や徳利等を上に乗せて焼くと、その土の部分が直接炎に当たった土肌とは違って、牡丹餅を置いた様な景色を作り出します。
五斗蒔土でロクロ水挽き成形の後、口元を変形してある。実と葉の輪郭を白く抜くため伏せて、鉄分の多い黒化粧土を塗り込む。素焼後、黒に見える葉の部分を伏せて、志野長石釉を掛け、三段階の色でご自身がスケッチした枇杷を描きだしている。(登窯第2室 匣詰)
北岡良子「枇杷文鼠志野鉢」 径18.5×高5.5cm
北岡良子「枇杷文鼠志野鉢」 径18.5×高5.5cm

清春登窯で焼く作品は、すべて東京 原宿の工房で制作し、焼締めものは生のまま、
施釉ものは施釉を済ませ、山梨県清春芸術村の窯場に運びます。

 

以下の作品は、原宿プロパンガス窯での酸化焔焼成です。

根本より子「牡丹唐草文合子」 縦5.0×横8.5×高5.0cm
根本より子「牡丹唐草文合子」
縦5.0×横8.5×高5.0cm
この合子は鼠志野でも使用している黒化粧土をたっぷりと塗り、牡丹唐草模様を掻き落としている。炭酸銅を塩酸で溶かしたタンパンで部分的に彩りを加え、全体は乳濁した白釉を掛けている。
愛用の眼鏡に合わせた眼鏡置。化粧土に顔料を加えて作った12色の化粧土の中から、春らしい色合いを選んで絵柄に塗る。全体に撥水剤を掛け、輪郭線を線彫りし、黒化粧で象嵌している。
安倍眞理子「眼鏡置」 左 径5.5×高11.0cm 右 径6.5×高13.0cm
安倍眞理子「眼鏡置」 左 径5.5×高11.0cm
右 径6.5×高13.0cm
岩山知子 「菊花文輪花鉢」径18.0×高6.0cm
岩山知子 「菊花文輪花鉢」径18.0×高6.0cm
乾山の名品に倣い鉄分を含む赤土で成形。高台削り後、口元には切り込みを入れ輪花に。花を描く部分には、白化粧を施しておく。素焼後、花びらは呉須、葉は弁柄で描き、透明釉を掛ける。
方形の土塊を上下(蓋と身)に切り分け、内側をくり抜いて筥に。蓋は厚めに残しておいて、ガラスの溜まる部分を彫り込んで凹ませておく。素焼後 凹部以外は艶黒釉を施し、凹部に鮮やかなガラス片を適量入れて焼成する。ガラスは完全に溶けて平らになる。
田向章子「陶筥」 縦6.0横16.5×高5.0cm
田向章子「陶筥」 縦6.0横16.5×高5.0cm
榊原 花「振出し」 径5.0×高5.5cm
榊原 花「振出し」 径5.0×高5.5cm
上部には緑釉、足元には黒釉をと掛け分け、中央部には弁柄で絵付。小さな器の中で 黒織部と青織部をジョイントさせた意欲的小品。
<筒花入>は基礎コース終盤の課題。板状に切った土に、桜模様のロール印を押し転がして、凸凹文様をつける。その土を起こして塩化ビニールのパイプに巻き付け、筒状にする。タンパンで彩り、黄瀬戸の雰囲気で仕上げて春を先取り。
南 和宏「桜文筒花入」
径10.0×高19.0cm
南 和宏「桜文筒花入」
径10.0×高19.0cm
 
 
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