ミニギャラリー 2015年 6月度
「チャリティー作品発表展」
当倶楽部創立時より、日本橋三越本店で毎年開催しているチャリティーを目的とした作品展。本年の作品展に向けて、アマチュア陶芸家である当倶楽部会員のうち240名が一生懸命作りました個性溢れる楽しい出品作品457点の中から、ほんの一部をご紹介いたします。
出光昭介 「干支飾大鉢 羊家族」 径32.0×高16.0cm
ロクロで力強く挽き上げた大鉢に ほのぼのとした羊の親子が描かれています。筆のタッチを活かした下絵具や釉薬の濃淡も見所です。
堀越由美子 「ヨーロッパのお家」
縦13.0×横22.0×高16.0cm
手びねりらしさを残した柔らかなシルエット。中に灯りを入れて照明器としても楽しめます。
今野丹子 「釉彩楕円皿」
縦22.5×横32.0×2.5cm
数種の釉薬を丁寧に筆塗りした作品。やや盛り上がる程度に釉を置いていくのがきれいに発色させるポイントです。
田代英寿 「花入」
径11.0×高14.0cm
志野は五斗蒔土、皮鯨と絵唐津には唐津土を用い特別焼成した本物志向のぐい呑です。「皮鯨」とは鯨の皮と身の対比になぞらえた呼称です。
根本温子 「花入」
径9.0×高20.0cm
粗めの木炭を使い作品との間に隙間ができるように埋めると、炭素の吸着具合により抜き文状の模様が出ることがあります。
林健二郎 「青花雲龍五孔扁瓶」
縦9.0×横22.0×高30.5cm
半磁胎に焼抜呉須で丹念に描き込まれた迫力のある染付作品。清 乾隆時代の作品を手本に、造形・絵付とも丁寧に写しています。
繭山和子 「月白釉輪花鉢」
径20.0×高4.0cm
鈞窯を模した緊張感のある作品。ロクロ成形の正確な形と繊細な釉調の組み合わせが効果的です。
高久眞佐子 「彫山水組小皿」
径14.5×高2.0cm
洒脱なタッチの山水の線彫文。部分的に入る呉須の青がモダンな雰囲気を醸し出しています。
田代英寿 「窯変筒花入」
径20.0×高4.0cm
竹素材をモチーフにした花入。薪と木炭の作用で焼締ならではの複雑な景色が生まれました。
間宮英子 「黒猫貯金箱」
縦13.0横10.0×高26.0cm
表情の可愛らしい猫型貯金箱です。しっかり観察されたリアルな造形を鮮やかな桜のレリーフが彩ります。
安西妙子 「黒掻落タンブラー」
径9.0×高12.0cm
成形、削り後に黒化粧土を刷毛塗りし、模様を細かく掻落しています。乳白釉を掛けることで、黒の化粧地が茶色に発色し柔らかい雰囲気となりました。
青山光雅 「黒楽茶碗」
縦14.0×横15.0×高8.5cm
ご自身の茶会で使用するために作った濃茶茶碗。光悦や道入を彷彿させるような大振りで堂々とした作行です。