ミニギャラリー 2017年 3月度
かつて陶芸家 伊藤東彦先生にご指導いただいた布目化粧。現在は定着となり人気のある技法です。赤土で成形、仕上げ後、蚊帳布をあてその上から白化粧を塗り込み、程よく乾いたところで布を剝がします。蚊帳目に白化粧が残り、凹凸のある表面となります。
以下に紹介する5作品は、素焼後、下絵具で絵付けし透明釉を掛けました。酸化焔焼成では地色は赤みを帯び、還元焔焼成ではグレーになります。
武田美樹 「果実文小鉢」 径14.0 高7.0cm
北岡良子 「絵替皿」
径13.5 高2.5cm
桑野節子 「ひまわり図コンポート」
径23.0×高7.0cm
松本順子 「葡萄文豆皿」
径10.5 高1.5cm
松平 宏 「花紋皿」
径23.5 高2.0cm
石倉充之 「扁平壺」 径19.0×9.0 高26.5cm
布目化粧の下地に酸化クロムを薄く塗ることで、白・黒の下絵具で描いた絵がいきいきと際立ちました。
志岐公子 「飾皿 春光」
径34.0×20.0 高4.5cm
本焼き後、マニキュアで濃い赤・紫・金色を加彩しました。
山内薗子 「長皿」
径36.0×16.0 高3.5cm
呉須の濃淡が細かな布目をよりはっきりと見せています。
繭山和子 「色化粧文皿」
径23.0 高3.5cm
色化粧数色で部分的に布目化粧。掻落し線文を加えて紋様としました。
井上智雄 「釉彩皿」
径23.0 高3.5cm
赤土に布目白化粧、掻落し文を入れ、素焼後 釉彩を加えました。
熊谷眞知子 「掻落し文字文銘々皿」
径13.5 高2.0cm
中央は色化粧文字掻落し、縁のみに布目白化粧を施しています。