ミニギャラリー 2021年 9月・10月
今夏の軟彩の会では鮮やかな色合いのガラス質の軟彩釉の下に金彩(金箔)を施す技法をご紹介しました。
半磁土皿の生素地に、彫文や黒化粧土での加飾をし、素焼後透明釉を掛け本焼します。その上に金箔シートを文様に合わせてカットしたものを貼り、一度低火度(780℃)で焼き付けてから、軟彩釉を筆置き、霧吹した後、再度低火度焼成します。
金箔は掛ける軟彩釉の色や濃さによって、鮮やかな金色、深みのある落ち着いた金色、と色合いが変わります。
水野歌子
径20.5高2.5cm
佐藤則子
径20.5高2.5cm
岡本馨太郎
径20.5高2.5cm
武田芳子
径21.5高2.5cm
小坂恵美子
径20.5高2.5cm
上田元彦
径20.5高2.5cm
齋田友紀子
径20.5高2.5cm
金箔を使わず、軟彩釉のみで仕上げた作品はそれぞれ自由なデザインで。
沓名俊久「茄子文六角皿」
径10.5×11.5高1.5cm
型起し成形の六角皿に紺と青緑の軟彩釉を重ね、深みのある茄子紺を表現しました。
池田秀子「カップ&ソーサー」
カップ径9.0×11.0高9.5cm
ソーサー径13.5高2.5cm
カップの見込みとソーサーの裏に高火度の萌黄釉を施し、軟彩釉の色合いを際立たせました。
藤堂路代「一輪挿」
径10.5高15.0cm
繊細で微妙なグラデーションは釉を丁寧に筆置きすることで表現します。