ミニギャラリー 2022年 3月・4月
白土・赤土 二種の粘土を用いて作られ、
白泥・鉄絵・緑釉が自由な造形の上で楽しげに踊る鳴海様式は、
個性豊かな桃山織部陶の中で
アマチュアにとって最も魅力的なやきものです。
作者それぞれ、形や文様にこだわり
織部の斬新さを感じながら楽しく制作しました。
佐藤髙雄
「干支香合」 径7.5×7.5高3.0cm
白土・赤土を合わせた塊をくり抜いて香合に。
躍動感ある寅は赤土で作り、貼り付けています。
齋田友紀子
「茶碗」 径13.0×13.0高8.5cm
無病(ムビョウ)息災を願って、文様に六つの瓢箪を描きこみました。
郷原恵美子
「茶碗」 径11.5×11.5高12.5cm
子供の頃の思い出を絵付した器は、使うたびに光景がよみがえり
心温まります。
相良多恵子
「三足合子」 径9.0×9.0高8.5cm
合子の内も外も、器全体に文様を描きこんだ、小さいながら見ごたえのある作品です。
新井三枝子
「飯碗」 径13.0×13.0高6.5cm
力強く描かれた文様の飯碗は日々の食卓の主役です。
塚田雅啓
「沓形鉢」 径15.0×15.0高7.5cm
鳴海織部の要素全部を備えながら、世に二つとない現代的、斬新な器に仕上がっています。
ここ以下の作品は、白土のみで成形し 部分に赤土の泥漿を塗ることで、
粘土の継ぎ合わせでは難しいものが自由に表現出来ます。
小柳満雄
「平鉢」 径19.0×19.0高5.0cm
細い線は、赤土・白化粧・鬼板の象嵌、赤土泥漿・白化粧・弁柄で絵付。鳴海織部を超えた斬新なデザインに。
峯村英二
「角鉢」 径20.0×20.5高3.0cm
黄瀬戸釉も施釉しての市松模様。緑釉の中のハートをピンク色にするなど、ユーモア溢れる角鉢に仕上がりました。
香西慧
「瓢形向付」 径19.5×14.0高5.0cm
瓢形の中に赤土の泥漿で瓢箪を描くなど、古典的な文様も現代風にアレンジしています。