ミニギャラリー2025年 5月・6月
3月10日~16日 山梨県北杜市の清春芸術村にて5袋の登窯、赤松の薪を燃料に81.5時間で焚き上げました。今回は窯出しツアーを敢行し約340点の作品を手分けして窯出し、原宿の工房に持ち帰り、作品の手入れみがき、水もれチェック等の後、ようやく作者のお手元に…。

「絵唐津皿・向付等」 手前左から2点目 松図皿 径23.0×23.0 高3.5cm
当倶楽部日本画教室講師で創画会理事長の日本画家 滝沢具幸先生に絵付のご指導をいただきました。弁柄でイキイキと一気に筆描き…。第3室・第4室で酸化焔・還元焔・中性焔と色々に焼き上がりました。
上田元彦・亀卦川健一・沓名俊久・香西慧・許斐順子・齋田友紀子・佐藤髙雄・佐藤直・武田芳子・永井真奈・水野雅生・森本勝好
松浦恵子
「焼締陶ざる」
径18.5×18.0 高8.0cm
ひも状にした土を編み込み四方の石膏型へのせてざるに仕上げました。
新間健博「焼締酒器セット」
片口 径12.0×9.0 高7.5cm
ぐい呑 径7.0×7.0 高4.5㎝
入会第1作目の作品。赤松の灰と炎で素敵に焼き上がりました。
藤井健治「織部タタラ巻花入」
径14.0×14.0 高32.0cm
小坂敬「焼締タタラ巻花入」
径12.0×12.0 高23.0cm
「タタラ巻花入」の会で制作。
板状にした信楽荒目土を、小坂さんは塩ビの筒のパイプ巻いて、藤井さんは円錐形のボール紙の型に巻いて、花入を作り貼文や鎬などの装飾を施しました。
上野桃子「灰被志野花入」
径12.0×10.5 高20.0cm
荒目土で成形素焼後志野釉をかけて大口(第1室)棚で焼成。花入の左面は火前で灰がかかり薄茶色に、右面は裏面で炎がなめて火色に。
宮川邦雄「花文鉢」
径12.0×10.5 高20.0cm
唐津の陶芸家 中里隆先生をお迎えして、黒信楽土でひも作り成形後、内側にこてを当て、外側から叩き板で叩き締めて作る技法を教えていただきました。
黒澤公博「仏座像」
径21.0×10.0 高30.0cm
受皿 径25.0×25.0 高4.0㎝
下絵顔料の赤と黒で色付けした光背は、灰のかかりが薄く、発色はおとなしく、台座には灰がたっぷりと乗り明るいビードロ釉となりました。

「南蛮人燭台」 左 径15.0×11.0 高25.0cm
織部焼の燭台をパッチワーク仕立てで制作。桃山陶の織部に加えて、黄瀬戸・唐津・志野・黒釉を筆で塗り分けました。
どこか制作者に似た南蛮人に仕上がりました。
左より 沓名俊久・尾形優美・田中照子・藤田松代・島内恵美子・田中徹