ミニギャラリー 2025年 9月・10月
軟彩釉の青・青磁釉の青・瑠璃釉の青・呉須の青・…とやきものの青は顔料や釉薬によって様々です。軟彩の会は夏恒例の催事となっています。
まだまだ残暑の厳しい日々、夏を涼しげにと作った器たちが引き続き活躍しています。
池田秀子「軟彩花入」
径13.0×13.0 高22.5cm
鮮やかな色と、釉が流れて混ざり合う色調が魅力の「軟彩」。当倶楽部の軟彩は、無釉で本焼焼成した上に鉛を媒熔剤とした軟彩釉を筆置きした後、コンプレッサーで全体に施釉して低火度(810℃)で再度焼成します。
池田さんの花入はロクロ成形したベースに丸く抜文を入れた薄い板状の土を貼り付けました。色軟彩釉の筆置きは控えめに全体に掛けた紺の釉が形を引き立てます。
沓名俊久「軟彩蕎麦猪口」
径10.0×10.0 高8.0cm
葡萄・茄子・瓢箪など白化粧掻落しで文様を入れ、右は色化粧土で彩色した上に本焼後軟彩釉を筆置きし全体に淡黄釉を、左は軟彩釉を筆置きし青緑釉を吹付けました。
武田芳子「軟彩花文筒花入」
径6.5×6.5 高18.0cm
軟彩釉の紺色で口元と花を彩り、緑の釉を吹付けました。
齊藤翠「呉須彩花鳥刻文青磁釉皿」
径25.0×25.0 高3.5cm
イギリス、ウィリアムモリスの壁紙図案「いちご泥棒」を浮彫りし、素焼後余白部分に呉須を塗り、全体に青磁釉を掛けました。
松浦恵子「花彫文青磁釉平茶碗」
径15.5×15.5 高5.5cm
花文を片切り彫りし、素焼後青磁釉を。
彫りに釉が溜まって文様が浮き出ます。
糸田悦二郎「青磁釉窓抜呉須彩ポット」
径19.5×12.5 高15.5cm
ラテックス(陶画のり)で窓の部分を伏せ青磁釉を掛けた後、ラテックスをはがして呉須で文様を描き、透明釉を吹付けました。
繭山和子「瑠璃釉輪花平鉢」
径22.5×22.5 高3.0cm
瑠璃釉は釉が厚くなると乳濁して白っぽくなります。
釉が動いて縁は鮮やかな瑠璃色になり、濃く溜まった部分と変化が出ました。
池田博之「瑠璃釉菊花皿」
径23.5×23.5 高3.0cm
菊花の形に彫った皿は、花びらに溜った釉の濃淡が景色になっています。
大国成子「呉須文鉢」
径19.5×19.5 高8.0cm
呉須で描き入れたシンプルな幾何学模様は盛り付けた料理を引き立てます。
大滝喜弘「碧釉茶入」
径7.0×7.0 高8.0cm
トルコブルーの釉薬が流れて出来たグラデーションが美しい茶入。細かく彫った文様に溜った釉は深い碧に。