「アマチュア作品展」は、一年間の作陶成果を発表する場であると同時に、お茶会や作陶会を催し、陶芸を通じて日本の伝統文化をより身近なものとして愉しんで頂く秋の文化祭です。出品作品はどれも個性豊かで素晴らしいものばかり。先生方による作品審査や人気投票を行い、優れた作品には賞を授与しています。この作品展での受賞はアマチュア陶芸家の誇りであり、さらなる励みとなっています。これからも、より多くの方々が陶芸に親しみ、豊かな趣味人生を過ごして頂ければと願っています。
理事長 児玉裕司



本年度審査員
 三浦小平二
 若尾利貞
 和太守卑良
 栗原直子
 
(順不同・敬称略)


日頃の作陶工房が一日にして作品展会場に変わり、出品者275名による290点が展示されました。作品展を目標に力を込めた大作・小さくても今年一年の中で一番気に入った作品・月間テーマによる課題制作の成果・この季節だからこそ…と、様々な思いのバラエティーに富んだ、どれもが賞にあたいするアマチュアならではの力作ぞろい。その中から9点(賞の数)選び出すのは至難でした。
専務理事 栗原直子





ご来場の皆さまに気に入った作品を3点お選びいただく人気投票も行われ、真剣な眼差しで作品をご覧下さいました。





初めての方から繰り返しご参加いただいている方まで、和気藹々と楽しんでいただきました。



会員皆様の作品を使用しての茶会。さまざまな流派の有志により、茶室でのお点前とサロンでの立礼が行われました。和やかな雰囲気の中、多くの来場者にお愉しみいただきました。







毎年作品展の締めくくりに行っている講演会・懇親会。会場の「ピーターハウス」には131名の方々が集いました。講演会講師には多治見より若尾利貞先生をお迎えいたしました。陶土の中で生まれたようなもの…とおっしゃる先生のやきものとの出会いは苦しみの始まりだったそうです。職人から技術の奥義を盗み経験を積まれた先生の土・釉・窯に対する考え、美意識や茶陶について等、含蓄に富んだお話でした。アマチュア陶芸家の方々は、もっと自由に奇想天外な発想で、尚且つ情念にこだわった楽しい作品を作りましょうと提言されました。



講演会に続き授賞作品の発表を行いました。受賞作品は1月29日まで日比谷ミニギャラリーに展示しています。

受賞作品、審査評はこちら





飲物を片手に思い思いにお寛ぎいただいた懇親会。審査員やゲストの陶芸家を囲んで話しも弾みました。

吹き抜け部分では人気投票得票作品の発表を行いました。



第21回を数えたアマチュア作品展。穏やかな天候に恵まれ、当倶楽部会員をはじめ多くの方々のご来場により盛会のうちに終了いたしました。今後もアマチュア陶芸家の皆様と共にみのり豊かな会として続けてまいります。

アマチュア作品展実行委員長 和気多佳子


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