2023年10月6日
陶芸家ご紹介⑭
星野友幸先生(TOMOYUKI HOSHINO)
練継水指
1976 | 山梨県甲府市出身 |
1999 | 横浜市立大学卒業 人材サービス企業にて5年間勤務 |
2005 | 京都府立陶工高等技術専門校 成形科修了 猪飼祐一氏に師事 |
2007 | 東京都国分寺市にて独立 |
2013 | 日本工芸会 正会員認定 |
磁器と陶器の両方を制作する異色の陶芸家 星野友幸先生は、5年間のサラリーマン生活の後、やきものの世界に入られました。28歳の時に京都府立陶工高等技術専門校に入学、修了後
京都在住の陶芸家猪飼祐一先生の内弟子となり技術を磨きます。
左 紅玻璃壺 右 糖衣花入
果実
2007年独立して東京国分寺のホタルも現れる野川上流沿いの趣きある場所に築窯し、練上と胴継を組み合わせた独自の「練継」技法を用いた代表作とも言える作品を生み出します。その緊張感ある稜線のラインと繊細に伸び上がる美しいピンク色が特徴の作品で、日本伝統工芸展工芸会奨励賞・日本陶芸展 特別賞・国際陶磁器展美濃 審査員特別賞など数々の賞を受け、茶陶や抽象的な造形まで手掛けていきます。
また練継技法以外での制作も進めて、陶器作品も個性的な釉薬と組み合わせて発表されています。ざっくり削られた粗い土肌と砂糖菓子のような質感の釉調は、ピンク色に軸足を置いてはいても、作風のイメージをガラッと変える斬新なものでした。
また「ピンクグレージュ」「苺乳」など現代的で、かつ視覚的に伝わりやすいネーミングセンスも先生ならではです。
左から練玻璃水指・糖衣碗・紅玻璃碗
子供や障がいを持つ方への陶芸指導など
幅広い活動をしている星野先生。
今年度アマチュア作品展に審査員として
お越しいただきます。