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2023年10月6日

陶芸家ご紹介⑯


田村星都先生 SEITO TAMURA
田村星都先生 SEITO TAMURA
明治期の九谷で田村家によって考案され、代々受け継いできた「毛筆細字」を手掛ける田村星都先生。和歌など古典文学を黒色の上絵具で磁器に描き込むその装飾法は、数ある陶芸の伝統技法の中でも特に珍しく、現在は親子でもある三代敬星先生とのお二人のみが継承されています。
1980年石川県小松市生まれ。2004年筑波大学国際総合学類卒業後、会社員生活を経て毛筆細字三代田村敬星先生に師事。2007年に石川県九谷焼技術研修所実習科を修了して2010年に独立。小松市に工房を構える。
田村星都先生 SEITO TAMURA
四代目としてご活躍の先生ですが学生時代は跡を継ぐつもりは無く、陶芸家を志したのは東京での会社員経験の後。一生続けられ形に残る仕事に魅力を感じるようになってからだそうです。
社会人生活で培った積極的な行動力と出会った人との縁を大切にする姿勢は、後の数々の百貨店などでの作品発表に繋がっていきます。
田村星都先生 SEITO TAMURA
三代目への師事に加え、技術研修所で絵付やロクロ技術を学び独立。雅号は歴代の「星」と本名の一文字から取って名付けたそうです。
書としての美だけでなく、和歌それぞれの持つ意味や季節感と色絵のデザイン性の合致した、細緻で雅な作風を引き継ぎながらも、素地を和紙に見立てて毛筆の魅力をさらに引き出した作品や、英詩を細字に取り入れるなどご自身ならではのやわらかく現代的な作品も次々生み出されています。
田村星都先生 SEITO TAMURA
また、描く和歌のリクエストを受ける事があるというのも先生のお人柄を感じさせます。
自作素地に加え、ロクロ師とのコラボレーションや専門業者との連携など、九谷焼という産地ならではの良さを活かした活動も意識なさっている星都先生。
今後は万葉仮名に留まらず、経文や漢詩などにもチャレンジしていきたいと仰っています。
2024年度アマチュア作品展に審査員
講演会講師としてお越しいただきます。
 
 
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