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第30回 日本陶芸倶楽部アマチュア作品展受賞作品一覧

第30回 日本陶芸倶楽部アマチュア作品展受賞作品一覧

陶芸部門  本年度審査員 安田律子・佐伯守美・吉田幸央・栗原直子
(敬称略)

最優秀賞
内田恒雄  「根来塗抵牾銀箔器・壺」 中央平鉢 φ23.5×6.5cm 他5点
内田恒雄  「根来塗抵牾銀箔器・壺」
中央平鉢 φ23.5×6.5cm 他5点
私は漆が好きで集めているが、その雰囲気がとても出ていて惹かれた。一朝一夕にこれだけできるものではないと思い選んだ。 
安田律子
ここ数年、根来漆器の黒と朱に魅せられ、それを陶芸で表現できないかと試みてきました。今回の作品は、根来塗り風の黒と赤の器・壺に銀箔で文様、その上に、更に黒・赤の線で骨描きをしたものです。銀箔が余り突出せず、「根来」の実用性が失われないよう心がけました。
内田恒雄
優秀賞
中村直子 「あけても可愛い しめても可愛い」φ19.0×12.0cm
中村直子 「あけても可愛い しめても可愛い」
φ19.0×12.0cm
猫の表情がいい!可愛い!!技術的にも素晴らしい。僕は一番に選んだ。
吉田幸央
ここ三年、呉須象嵌で愛猫を表現してきました。今回はどうしても自然に近い色で猫の毛並を描きたいと、呉須と鉄と呉須鉄の三色で、蓋物の表と中に二匹の猫の姿を描き分けました。窯から出てきたその姿を見た時に発した言葉がそのままタイトルになりました。
中村直子
奨励賞
中村敬子 「オリーヴの器でボナペティ」 大皿 φ26.0×4.0cm 他3点
中村敬子 「オリーヴの器でボナペティ」
大皿 φ26.0×4.0cm 他3点

器として家に欲しい、食卓にあってもいいなと思った。作りもしっかりとしているし、淡い色彩もいい。
吉田幸央
今年も作品展直前の窯でようやく出来上がったものもあります。オリーヴの木と実を好きなプラセオ黄釉に組み合わせました。蓋ものは蓋と身を別に焼いたので、それぞれ皿として使えます。“チン”(電子レンジ)でも楽しく”の器です。
中村敬子
技能賞
許斐順子 「金白金彩石蕗図皿」<br />φ39.0×6.5cm許斐順子 「金白金彩石蕗図皿」
φ39.0×6.5cm

ここまで大きい作品をロクロで挽いて、きれいに上絵・金・白金(プラチナ)彩をしているのは正に努力の結果ではないかと思う。黒地に銀色は映えるし、大胆でいい。
安田律子
大好きな「石蕗(つわぶき)」を黒地に上絵付で表現してみました。ふっと一息吹くと、描いたばかりの金・白金の粉が飛んでしまいその処理に悪戦苦闘。苦い経験をしましたが、きれいに焼きついた絵皿は、私の宝物になりました。
許斐順子
谷川徹三賞
林健二郎 「白磁注子」 15.5×20.0×30.0cm
林健二郎 「白磁注子」
15.5×20.0×30.0cm

扱いづらい半磁土を使っての作品。多少のキズより姿・形の品格、精神性を高く評価した。
栗原直子
15世紀の李朝白磁の簡素な美しさに魅せられ、身分不相応に挑戦。胴体の曲面に垂直に注ぎ口を付ける際、管にひび割れ、焼き上がってみると背中にも袈裟懸けのひびで満身創痍。お情けで出品させて頂き、恐縮です。
林健二郎
耳庵賞
武藤睦己 「茶碗」 φ12.5×8.0cm
武藤睦己 「茶碗」 φ12.5×8.0cm

手本があっての茶碗でなく、自分のものとしての表現の完成度も高い。
栗原直子
この作品は、新しい電気窯で最初に焼成していただいたものです。緑釉の流れ具合が良く、粗雑な肌ざわりも表れたと思います。猫茶碗としてではなく、お茶席で使用してもらおうと、現在、妻と交渉中です。
武藤睦己
NHK厚生文化事業団賞
長山一夫 下絵付刺身皿 長角皿19.0×26.0×6.0cm 6枚 小皿φ9.0×1.5cm 6枚
長山一夫 「下絵付刺身皿」
長角皿 19.0×26.0×6.0cm 6枚
小皿 φ9.0×1.5cm 6枚

私もこの形の作品を作っている。私のよりいいかも? 軽いし、シックで、色があっても使いやすそう。使ってみたいと思う。
吉田幸央
華やかな皿を狙ったが、一枚目は予想外のドギツイ赤に発色、それを如何にいい色に変えるかが最大の課題となった。透明釉を厚く掛けたらと思い付きコンプレッサーにて何層も吹き付け、結果 予期せぬ程しっとりとしたいい茜色となった。ヒラメキと冒険、更には心優しい幸運の女神との出会いとなった。
長山一夫
毎日新聞東京社会事業団賞
山内薗子 「黒泥野草文長角皿」 16.0×25.0×2.0cm 3枚
山内薗子 「黒泥野草文長角皿」
16.0×25.0×2.0cm 3枚

自分なりに彫を入れ、そこに現代的な印の象嵌を施していて、釉調もしっとりとしていてすごく新鮮な感じがした。もう少し大きい作品にする等、発展性のある仕事。自分の作陶にも色々参考になった。 
佐伯守美
この度は大変重みの有る賞を頂きまして恐縮いたしております。掻き落しが好きで今回は黒化粧で試して見ました。私の勝手なお願いに色々ご指導頂き、思いもかけない素敵な作品が出来上がりました。
山内薗子
努力賞
儘田久美子 「日本昔話の中から」 φ10.5×2.5cm 32枚
儘田久美子 「日本昔話の中から」 φ10.5×2.5cm 32枚

32枚。色々な昔話。自由な絵付で絵かるた風に表現している。楽しんで作っていることが伝わってくる作品。
佐伯守美
日本の昔話を知らない若い親子がたくさんいることに気づき、日本文化の一つである昔話が忘れられつつあることに危惧を感じました。この作品を見て親子で昔話を語ってほしいと願い、子供の手にのる大きさで作りました。
儘田久美子
小堺ひとみ 呉須象嵌鳥獣戯画(お隣だあれ?) 11.5×37.0×1.0cm 11枚
小堺ひとみ
「呉須象嵌鳥獣戯画(お隣だあれ?)
11.5×37.0×1.0cm 11枚

染付ではなく呉須象嵌!まさに努力賞。すごく上手いと思う。写すのではなく、自分の作ったストーリーで表現したらもっといい。
佐伯守美
鳥獣戯画に魅せられ、30mの巻物全てを見る機会がないのは大変残念に思い、呉須象嵌で皿に描き込み、日々の食器として使ってみたい衝動に駆られました。11枚の皿を均一に作陶する事、巻物らしく途切れぬ表現が難しい作品でしたが努力賞として評価いただいた事に感謝します。
小堺ひとみ
プラチナエイジ賞
岡田よし子 池の鴛鴦 中島千波に倣う 28.5×35.0cm
岡田よし子 「池の鴛鴦 中島千波に倣う」 28.5×35.0cm

師尾 「組曲」チェロ60年・陶芸25年(人生90年)8.5×26.0×36.0cm
師尾 尚
「「組曲」チェロ60年・陶芸25年(人生90年)
8.5×26.0×36.0cm

これを作りたいと思い、土をいじり色を塗り…、年齢を感じさせないチャレンジ精神と努力に敬意を表したい。
栗原直子
趣味はチェロと陶芸だが音はその場で消える。私の人生の軌跡としてチョットは残したいと模様に楽譜を書いた。両者のコラボレーションはアイデアが良くても模様としては如何なものか。それなのに賞をいただいて嬉しい。
師尾 尚
和の器賞
菊地文子 緑釉亀形小皿 11.0×14.0×5.0cm 5枚
菊地文子 「緑釉亀形小皿」
11.0×14.0×5.0cm 5枚

野口節子 鼠志野銘々皿 φ15.5×3.0cm 5枚
野口節子 「鼠志野銘々皿」
φ15.5×3.0cm 5枚

40年、和に拘って、用の美というものを学生に教えていた。これだったら自分自身で使ってみたい。手仕事で楽しい器だと思う。
安田律子
在日外国人との親睦団体「なでしこ会」に集っていらした御婦人達がお国へ帰られる時に、“小さな石鹸置”に使っていただければと、お餞別プレゼントにしている皿です。随分たくさん作り、更に作り続けています。
菊地文子
以前 お寿司をのせるための鼠志野の盛皿を2枚作り、その内の1枚を知人に差し上げたところ、取皿も作ってほしいと頼まれ、今回の銘々皿を作ることとなりました。思いがけず審査員の先生の目に留まり大変嬉しく思っております。
野口節子
月間テーマ賞
池田秀子 「母恋姫」 φ19.0×42.0cm
池田秀子 「母恋姫」
φ19.0×42.0cm

黒泥土を使った作品の中で異色、土と釉を上手に使った素晴らしい作品。つまみの部分の人魚という発想もいい。
佐伯守美
黒土の味を活かして何か作ろうと、私にしては早めに準備を始めたのですが、制作中に母が最期を迎え、辛い思いを抱えての作陶となりました。でもかえって邪念が入らず集中できたこともあり、心の状態が素直に出た作品となったと思います。
池田秀子
アート賞
高久眞佐子 「パラディーノ」70.0×45.0cm
高久眞佐子 「パラディーノ」
70.0×45.0cm

ご自身の表現したいものがあるのだろう。全体に暗い色だが、額も渋くていい。自分の家に飾りたい。全体の印象として非常に素晴らしい。
吉田幸央
コメント後日
高久眞佐子
上絵付賞
山野井輝子 「おしどり」 大 14.0×21.5×17.0cm 小 11.0×18.0×14.0cm
山野井輝子 「おしどり」
大 14.0×21.5×17.0cm
小 11.0×18.0×14.0cm

手間と技術が要る上絵付。色が上手く出ない所も妥協することなく何度も焼き重ね努力された作品。
栗原直子
大昔に作られた土器と現代の上絵付作品とは、同じやきものと言っていいのかと思うほど異質な感じがします。母からもらい受けた瀬戸の陶祖といわれる人物の窯跡から出土した昔の茶入と新作の上絵付のおしどりとを一緒に床の間に飾っておこうと思います。
山野井輝子
アイディア賞
安西美津子 和囃子花活け 太鼓 φ20.0×9.0cm 他4点
安西美津子 「和囃子花活け 太鼓」 φ20.0×9.0cm 他4点

花が活けてあるのを見て、やきものの中でこういう発想はあまりないと思い選んだ。
安田律子
村の祭囃子はお神楽・獅子舞と共に脳裏に焼き付けられた想い出。大人になって馴じんだ能・歌舞伎の世界での音と遊びたくなり小さな鼓を一輪差しにしました。あとは先生のヨイショに乗って太鼓も笛もと作りました。
安西美津子
清春賞
永井静子 「赤鬼・青鬼」 左 φ10.0×7.5cm 右 φ10.0×8.0cm
永井静子 「赤鬼・青鬼」
左 φ10.0×7.5cm
右 φ10.0×8.0cm

まさに薪窯ならではの炎の力、窯の魅力が100%以上に出ている作品。
栗原直子
この作品は、その時の感情で土を叩きつけその後は何も考えず成形しました。形になって手にした時に感じるものがあり、名前のイメージも浮びました。“赤鬼”は大口棚の上に、“青鬼”は大口手前で燠に埋めて頂きました。登窯はいつも先生方の大きなお力を頂いております。名前を一対として決めるときには息子の力も借りました。
永井静子
デザイン賞
田口葉子 「イマジン」 φ6.0×9.5cm 10ヶ
田口葉子 「イマジン」
φ6.0×9.5cm 10ヶ

メルヘンチックで非常に楽しい作品。土鈴にもなっていてよく作っている。素敵。
佐伯守美
行った事のない場所や心に描く世界に想いを馳せる時間が、私は好きです。創作する事は、私にとっていろいろな世界に繋がっている扉を開ける事。私の「イマージン」の世界を感じて頂けたら嬉しいです。
田口葉子
日本画部門  本年度審査員 滝沢具幸・宮城 真
(敬称略)

優秀賞
柴田和子 「エルサレムへ」55.0×70.0cm
柴田和子 「エルサレムへ」55.0×70.0cm
じっくりと時間をかけて描いた傑作です。
滝沢具幸
エルサレムへ向かうロバを描いた絵。左上方に星がまたたいている。静寂と神聖な空気が漂い、心が洗われる絵となった。ロバの表情と大地のマチエールがとても良く、賞に選んだ。
宮城 真
何の取柄も無い子ロバが「主がお入り用なのです」という言葉によって大役を果たす。聖書に書かれた事柄に感銘を覚えます。宮城先生のご指導により美しい絵に仕上がり感謝しております。
柴田和子
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