ギャラリー

2021年11月15日

第38回 日本陶芸倶楽部アマチュア作品展受賞作品一覧

第38回 日本陶芸倶楽部アマチュア作品展受賞作品一覧

※黒文字は審査講評、黄土色文字は受賞者コメントです。
陶芸部門  本年度審査員 三上亮・西川聡・栗原直子 (敬称略)

最優秀賞
峯村英二  「ベランダの主」 径32.5×40.0高45.0 cm
峯村英二
「ベランダの主」
径32.5×40.0高45.0 cm
迫力があり目を引いた。アニメ(トトロ)の世界に夢が膨らむ。 やきものと多肉植物が見事にマッチングしている。  
三上亮
「多肉植物を植えるものが欲しい」という妻のリクエストに応えて作り始めましたが、入り口が欲しい、庭も欲しい、ヌシには目も等々、遊び心が出てきて結構楽しい数か月でした。プレゼントした妻から「植えていて楽しかった」と聞いて私も満足しました。加えてこのご褒美には分不相応ながら光栄至極です。ご指導いただいた先生に改めて感謝申し上げます。
峯村英二
優秀賞
いのうえみえこ 「おしゃれなウミウシ」 径21.0×16.5高13.0cm
いのうえみえこ
「おしゃれなウミウシ」
径21.0×16.5高13.0 cm
こんな「ウミウシ」はいないが、作者の想像、イマジネーションが膨らんだ作品。何回も焼成しての色も鮮やか。
西川聡
色々な形の飾り作りは幼児に戻ったようで楽しく、また多数の飾りの色決めも途中までは心弾む作業でした。でもその後の色決めと配置は、焼成回数を増やして実際の色を確認しつつ進めたものの迷いに迷いました。完成作品を見て「多くの色を使い過ぎてまとまりがないな」と感じ作品展への出品は考えなかったのですが、同じクラスの方の強い勧めで出展し受賞に至りました。その方に深く感謝致します。
いのうえみえこ
耳庵賞
勇崎眞司   「織部茶碗」 径12.5高8.5cm

勇崎眞司
「織部茶碗」
径12.5高8.5 cm
手にすっと、おさまりがよい形。絵付・緑釉のバランスがとてもよい。鳴海織部として全体に馴染んでいる。
西川聡
先生方の温かいご指導、サポートの賜物による賞であり、心から感謝しております。教室公開講座「鳴海織部」にinspireされ、2種類の土で互い違いにランダムな4層になるよう形状を違えた塊を作り合体、掘り出し法で成形。古来の織部から離れた思いつきの文様のベースを白化粧土で描き、素焼後弁柄を入れ、織部釉は筆置きしました。賞は青天の霹靂かつ過分ですが、これからの励みとさせていただきます。
勇崎眞司
谷川徹三賞
相良多恵子 「集いたい」。 酒器17.0×10.5高11.0cm    ぐい呑 大 径8.5高4.0cm 6ヶ

相良多恵子
「集いたい」。
酒器17.0×10.5高11.0cm
ぐい呑 大 径8.5高4.0cm 6ヶ
酒好きが、これで飲みたいと思った。焼締の表情がよく出ている。口づくり・高台・注器、よくできている。
三上亮
南蛮土の猪口との出会いは、新橋のお鮨屋さんでした。お酒を注ぐと色が変わる。お酒自体も美味しかったけど、器がそれを静かに引き立てて何とも言えない味わいで感動しました。倶楽部で南蛮土を使うと言うので飛びつきました。焼成は清春の登り窯。我儘を言ってバラバラの場所に置いて頂き、お陰でそれぞれに趣のある酒器が完成。シンプルな作品なのに「使ってみたい」と最高の評価を頂きとても嬉しいです。
相良多恵子
三上亮賞
飯田多佳子 「一汁三菜 今日は何にしようかな」 碗 径12.0×高6.0cm    カップ 径13.0×10.5高8.5cm

飯田多佳子
「一汁三菜 今日は何にしようかな」
碗 径12.0×高6.0cm
カップ 径13.0×10.5高8.5cm
印判を手描きしていて、レトロ感がある。神経細やかな模様、絵付の仕方も楽しんでいる。日常の器としてレベルが高い。
三上亮
今年の作品が少ない為、以前に描いた作品も一緒に出品させていただきました。今年描いたものは半磁の皿とぐい呑だけですのに賞を頂き恐縮しております。いつもは呉須で描くのですが、ぐい呑は色絵具を使いました。半磁器は白地がきれいに出ると思い、あえて白の部分を残しました。何でもないお惣菜もこれらの食器に盛り付ければ美味しく感じるから不思議です。陶芸好きの主婦のささやかな幸せです。
飯田多佳子
西川聡賞
竹谷嘉彦 「彩り 色とりどり」 角皿 径20.5高3.0cm     長角皿 径33.5×12.0高3.5cm

竹谷嘉彦
「彩り 色とりどり」
角皿 径20.5高3.0cm
長角皿 径33.5×12.0高3.5cm
乱雑に絵付をしているように見えるが、全体のバランスがよく、使っても楽しめる作品。
西川聡
初めての洋絵具での上絵付、何も考えず自由にスポンジでポンポンと色を重ねていくことを楽しみました。日本陶芸倶楽部が一般社団法人に移行した年のアマチュア作品展において西川聡賞をいただき記念になりました。これからも土と仲良く陶芸を楽しみたいと思います。
竹谷嘉彦
毎日新聞東京社会事業団賞
水野歌子 「釉裏金彩軟彩皿」 径20.5高2.5cm

水野歌子
「釉裏金彩軟彩皿」
径20.5高2.5cm
クリムトが連想された。下地・黄色・金と色のバランスの取れた上品なよい作品。
西川聡
今回の「軟彩の会」の見本を見たときに、“クリムトの絵画のような色彩が出せるかも!”と思い、すぐに参加を決めました。いつもは盛り付ける料理から器を考えるのですが、今回はとにかく最初に抱いたイメージを大切に、デザインを考えました。搔き落とし、黒化粧、金銀箔貼付、軟彩と重層的に完成していく様が楽しく、釉裏金彩の技法を目一杯楽しませていただきました。今回の受賞は驚きでしたが、励みになります。
水野歌子
NHK厚生文化事業団賞
内田恒雄 「黒地赤絵雲鶴文台皿」 径27.0高9.0cm

内田恒雄
「黒地赤絵雲鶴文台皿」
径27.0高9.0cm
上絵の赤を引っ搔いて黒地を出す技法にも独創性があり、「やきもの」をよく知っていらっしゃる。完成度が高い、素晴らしい仕事。
三上亮
コロナ禍下での作品展でしたが、何とか出品でき、図らずも賞を頂き、これも皆様のご支援の賜物と感謝しております。今回の雲鶴文台皿は黒地赤絵を基調に、その上に古来長寿を祝う吉祥文様である鶴と雲、更に松竹梅の文様を周りに描きました。これもコロナ禍の世の中で、少しでも明るくなるような願いを込めて表現してみました。正月等のお目出度い会で、家族が食卓を囲む時の器としても使用できたらと思い制作しました。
内田恒雄
社団化記念特別賞
松浦清人 「ゆく年くる年」 虎 径30.0×12.5高15.0cm  雄牛 径36.0×12.0高18.0cm

松浦清人
「ゆく年くる年」
虎 径30.0×12.5高15.0cm
雄牛 径36.0×12.0高18.0cm
骨格もしっかりしている、力強い作品。当倶楽部が今年(牛)の夏に一般社団法人となった記念の今年限りの賞。来年(虎)へとつながる大きなエネルギーをこの二頭からいただいた。
栗原直子
今回のみの特別な賞をいただき驚いております。干支置物が社団化記念の年と重なり、選んでいただいたのかもしれませんが、作製にあたり、釉薬の選別はじめ先生方にお手伝い頂いたお陰と感謝しております。干支置物を沢山作りましたが、今回は躍動感や迫力が少しでも伝わるよう、若干ディフォルメして作製致しました。
松浦清人
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