2012年12月20日
第30回 日本陶芸倶楽部 アマチュア作品展
第30回目を迎えた日本陶芸倶楽部アマチュア作品展。
作品鑑賞・作陶会・茶会等々、
各コーナー30回に因んだ趣向も併せてお楽しみいただいた2日間でした。
陶芸部門・日本画部門合せて、210名、246点のバラエティーに富んだ力作が並んだ展示会場。
ご来場の皆さまのうち600名を超す方が、心に留まった陶芸作品3点・日本画1点をお選び下さいました(人気投票)。投票後にはクジを引いていただきました。
当たりの数は30。見事当たりクジを引いた方には陶芸小品を進呈いたしました。
また、「色」「加飾」「茶陶」とテーマ別の列品解説、各日後半に行った「質問の多かった作品」についての説明には、多くの方が耳を傾けて下さいました。
アマチュア作品展の前身である忘年
品評会からの様子を写真で掲示。また今迄に最優秀賞を3回受賞されている3名
の方の作品も展示しました。 |
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アマチュア作品展審査の歴史。第1回から29回迄の審査員や審査の様子、最優秀賞の作品写真を掲示しました。
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アマチュア作品展の前身である忘年品評会からの様子を写真で掲示。
また今迄に最優秀賞を3回受賞されている3名の方の代表受賞作品も展示しました。 |
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作陶会場では会員有志にもお手伝いいただき、老若男女入り混じって 多くの方が小一時間ずつの作陶を愉しまれました。手びねりまたは電動ロクロでの成形、絵付、また各日30枚、用意された白化粧を施した長角皿の掻落し等の加飾にも挑戦されました。
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茶席では、会員有志による流派を超えたおもてなし。会員手作りのバラエティーに富んだ茶碗に興味津々。お茶を嗜まれている方はもちろん、お茶が初めての方や小さなお子様も積極的に茶室に上がり、作法を教わりながらお茶に親しまれました。お菓子は特製の「瓢(ふくべ)」。
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場所を原宿 南国酒家に移し、作品展の締めくくりの講演会・懇親会。
講演会は吉田幸央先生に「九谷焼の伝統と未来」について、映像をたっぷり交えお話しいただきました。
講演会要旨
ご自身が4代目となる「錦山窯」は、金彩・金襴手・金盛・金吹き・金ぶり・釉裏金彩…と、金を使うの加飾技法に、道具・技術の伝統がある。初代「庄作」の仕事の中には、今では技術の再現が難しいものもある。三代目「美統」は、かつてなかった金箔での具象的なものを文様に表現し、人間国宝に認定された。いずれも息の詰まる仕事、手間と時間のかかる仕事が錦山窯・吉田家の伝統。金沢は金箔の産地。上絵に使用する金は金箔の端を集めて、代々一子相伝、自家で作る。
赤絵細描・五彩等、350年続いている九谷焼。その技術を継承し次に伝えていく、また、今の時代に語りかけ、受け入れられるモノ作りを使命としている九谷塾初代塾
長を務め、現在 るみこ夫人共々、精力的に活動を続けている。